ドイツ青春映画、独流ブームくる?/映画「ベルリン、僕らの革命」
テイストはトレインスポッティング?試写会の券を持って私は8日の「ベルリン、僕らの革命](4月下旬、渋谷・文化村ル・シネマで公開)を見た。
主演は「グッバイ、レーニン」でブレイクしたダニエル・ブリュール。私は同作品を恵比寿ガーデンシネマで観たのだが、前評判ほどの感動作ではなく、そうかこんな封にベルリン崩壊から社会主義→資本主義の時代が変わったのかと非常に勉強になった。
今作品は、理想への純粋な夢を抱く二人の男と、その狭間で揺れる一人の女。現在のドイツの資本主義社会の矛盾。政治的な部分、三角関係的な恋愛。青春映画だ。
話は、留守の資産家の家に忍び寄り、盗みをする訳でなく、家の家具を入れ替えめちゃくちゃにし、「贅沢は終わりだ」と張り紙を張ってさっていく。「エデュケーターズ」と呼ばれるちまたで話題の事件が起きている。それがこの主人公のヤン(ダニエル・ブリュール)と、ピーター(スタイプ・エルツエッグ)だ。彼らは現在の社会に不満を抱く理想家だ。日本の1970年代の学生運動家といったところだろうか。そしてピーターの彼女ユール(ジュリア・ジェリンチ)が絡んでくる。
と全部説明していたら長くなるのだが、ある失敗をしたもので、ひょんなことから資産家を誘拐してしまう。当然犯罪なのだが、その資産家とも自然と仲良くなってくが、しかし・・・。
観たいな感じだ。政治的な矛盾など難しくなるところを、非常に明るくクールに描いており、ノリが明らかに「トレインスポッティング」。音楽もポップな感じに、ドイツ映画というより、イギリス映画的だなと思った。若者が普遍的に悩む恋愛の要素も入れて、おしゃれなテイスト。きっと日本でも、若者の支持を得るんじゃないかと思う。最後のオチに異論反論はあるのだろうが、単純にヒューマンストーリにしないで、いいんじゃない。ありだと思う。それほど衝撃的ではないけど。
しかし、この主役がいいんでない? ダニエル・ブリュール、一時期のユアンマクレーガーの香りがする。現在26歳らしいがますます、注目されるだろう。えんためではないけど、現在のドイツの状況、ドイツらしからぬ、おしゃれテイストのこの青春映画も、この手の人が見たら結構好き系だろうな。私は「グッバイ」に続きまあ、「ふーん」といった感じ。でも観てもいいんじゃない。
2005/04/16 | 映画
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