[vol.9]さようならロビン

ウエワック パプアニューギニア

パプア

 ウエワックからポートモレスビーに戻る日が今日である。この3日間村のこと、第二次世界大戦で日本兵が攻めてきたこと、いろいろな話を聞かされた。長いようで短かった気がします。
 午前9時のフライトだ。みんなとのお別れ、ガイドのロビン、ドライバーのモシシ、ロッジの主のジョン、その息子のワイル、そして村の人たち、みんな親切だったし、非常に楽しかった。とうとう出発である。我々のフライトがすでに来ている。
 どんなときでも一緒にいてくれたロビンとの別れ、言葉でなく説明できないが、感謝してます。我々とロビンとの間柄はなんだろうか。友達とロビンは思っているのか、それとも単なる客人なんだろうか、我々のセスナの飛行機が離陸する前にロビンは見送らずに帰ってしまった。私はその後姿に、プロ根性的な意思を感じた。我々は客として思われてもかまわない。
 「本当にロビンありがとう、がんばれ」
 ウエワックに着いた我々は2時間ほど時間があったので、ビーチで泳いだ。透き通る水に驚いた。夜国内線の飛行機でポートモレスビーに帰ってから日焼けが痛く、体がひりひりした。無理はいけない。明日はパプアをさよなら、シンガポールに戻る。

◇1993年8月18日◇9日目◇パプアニューギニア