完敗！ラストに驚愕のサプライズ／映画『オールドボーイ』

　唸った。これはすごい！　いまどきの韓流などではない、世界に通じる映画だ。ただただ衝撃が走った。音楽・映像・演技・脚本・悔しいほどホント完成度が高い。絶賛です。
　カンヌでグランプリを獲った「オールド・ボーイ」を初日立ち見なりかけの満員の映画館で見た。そのおかげで毎日、「オールド・ボーイ見た？」と友人に聞いてしまう自分がいます。まだその熱にうなされている。それほどまでにたまらなく面白い。
　「１５年なぜ監禁されたのか？」　この謎に主人公も、そして見ている観客もまきこまれていく、なぜ、なぜ、なぜと。スピーディーに展開する場面展開、映像のマジックに魅せられる。復讐すべき犯人はすぐに分かるのだが、「なぜ監禁したのか」その理由が分からない。途中で出会うミドという女性と共に、ひたすら謎探しの旅を行う。
　結論はもちろん言いません。見てください。ただその謎が最後の最後で分かります、１５年の意味も。わかると同時に別の感情も生まれます。それがこの映画のテーマ。
　ポスターを見ると復讐劇という印象に見えますが、、そんな映画ではありません。復讐ということを手段としているだけに過ぎません。復讐でしか生きることをできなかった悲しい人間、その後ろに隠された愛。
　なんかしゃべっちゃいそうなので、このへんで。
オススメもポイントは
・映像が幻想的な世界を見せるなど巧みかっこいい
・音楽が映像とうまくマッチして、場面を盛り上げ、クラシックも効果的にもちいている。
・序盤から最後までの展開移り変わり、最後のオチ脚本が見事
・純愛映画をこういう表現するのか！
・役者が鬼気迫り、はまっている