役所さすがにいい、パルラかわいい／映画『ローレライ』

　最近のフジテレビ映画部門は結構いいかも。「踊る」シリーズは大好きなので、当然いいのだが、「海猿」、そして「ローレライ」。TV的なスタッフがそろっているのだが、感じるのは、ストーリがまとまってて飽きさせないということ。２時間という時間軸の中で、山をうまく作っていること。だから非常に良い。
　「ローレライ」は、ドイツから来たの最新潜水艦。役所広司は、広島に続く第二の原爆投下を防ぐために再び任務に就いた潜水艦の館長役。やっぱり役所ありきの映画だ。軍人としての自分、人間としての自分。難しいところをこなせるのはこの人しかいない。そして柳葉、妻夫木などキャラクターが生き生きしている。
　理念の違いで対立する堤、石黒も憎めない、あえて言えばガンダムのシャア、北斗の拳のラオウ、方法論の違いなのだ。決して悪人ではない。
　そんな時代に翻弄される人間をうまく描いた。さらに原作にない「女の子パルラ」が結構かわいい。「ローレライ」歌を歌うは伝説のおばけだったけ、それをうまく結びつけているなという感じだ。感動もあります、盛り上げます、損はしません。うまくまとまっている「えんため」作品です。