【vol.30】カッパドキヤ到着!タクシーチャーター観光

カッパドキア トルコ

カッパドキア

昨夜の悪夢を振り払うべく深夜バスに飛び乗り、朝カッパドキヤに着いた。ここはイスタンブールに並ぶ観光名所で有名な場所。キノコの形をした不思議な岩たちが四方八方に広がる。まさしく自然の驚異で出来き、あのスターウオーズの撮影にも使われたという神秘性だたよう雰囲気。さっそくホテル探しを開始。観光案内のインフォメーションにいた日本人2人組と情報を交換していると、彼らが泊まろうとしているベルリンというホテルへ一緒に行ってみることになった。ここで人気の岩の洞窟のようなところではなく、比較的素朴な民宿のような感じだった。少し高台のような場所で景色もよく、値段も手頃だったのでここに決定した。今日は仲良くなった2人ともにカッパドキヤ観光だ。

タクシーチャーターで地下都市へ

まずは迫害されたキリシタン達が隠れて暮らしていたという地下都市を目指すことにした。そこまではかなり距離もあるので日帰りツアーに参加するのがいいとガイドに書いてあった。そこで代理店に聞き込みにいった。料金は予想どうりだったが、実は迷っていた。自らドルムシュ(タクシー)で行った方が安いのではないかと思ったからだ。3人だがら割り勘だしー。するとその迷っている姿を見てツアーガイドらしい太った男が言い寄ってきた。「ツアーに参加した方がいい」などとかなりしつこい。あまりのしつこさに嫌気をさし、申し込むことを止め自ら観光することに決めた。
ドルムシュで地下都市に向かった。30分ぐらいして目的地に到着。ここは砂漠地帯か? 荒れた土地にひっそりと入り口が存在する。チケットを購入し地下に侵入した。とにかく不思議だ。防空壕的なイメージでとらえていたが、非常に深く掘られていて、そして広い。空気が通るように穴が地上に貫通しており、光が上空にうっすらと見える。中はひんやりとしていて、薄暗い。たしかに住居らしい無数の穴が存在するが、まさに迷路だ。この穴によく暮らしていたんだなと、正直驚く。ここまでしてキリストの信仰を守ろうとする、その生き方には頭が下がる。日本ではまったく考えられない。一通り観光を終えると、再び次の目的について相談が始まった。

 さらにタクシーで奥の渓谷へ

次はそこからかなり距離はあるが、同じくキリスト信者が住んだといわれる渓谷を目指すことにした。そこで再び運賃を押さえるべく、そこで知り合った日本人のカップルと一緒にドルムシュ(タクシー)をチャーターしようということになった。総勢5人になった。運転手と交渉し、支払いは、最後ということになった。いざ発進。すごい高速スピードで疾走。とにかくトルコの土地は広大だ。北海道の道のようにまっすぐな道路がひたすら続く、交通量は少なく、独占気分で気持ちいいって感じだ。
1時間ぐらいで、渓谷に着いた。すると日帰りツアーと思われる一団がいきなり出現。ちいさいけどマイバスだ。みんな同じルートを移動するので、さっきもいた人達もいる。さてその渓谷にあるキリシタンの隠れ家の遺跡は、川沿いにある。ここは車は入れないので、歩いて見るのだ。そこで、運転手に出口で待っているように伝えて、後で合流するプラン。我々は川沿いの道を歩いて目的地に向かった。岸壁を掘って住居が作られている。ここも渓谷の下という立地ゆえに、見つからないとは思う。地下よりはまだ日があるのでましかな。空気もおいしい。散歩しながら探索は非常に楽しかった。この時は、まだその後のことは何も分からなかった。

<旅行記:1996年3月13日>◇20日目◇トルコ・カッパドキヤ