【vol.32】カッパドキヤ探検隊が今日も行く

カッパドキア トルコ

カッパドキアの岩山に登る

今日は近場を攻めることにした。まずはギョロメの博物館に行くとこにした。途中、昨日我々を騙した太ったガイドの親父に出会った。タクシーの運ちゃんと我々を騙した男に、ふと怒りがこみ上げてバトル開始。当然議論はかみ合うはずもなく一方通行となった。「もういいかな」という所で見切った。
気分を切り替え、昨日のメンバー3人と子供の頃のように無邪気に山を登る。そして青い空を眺めた。濃い青だ。たしかにここは面白い。キノコの山々がごろごろ。まさに異次元空間だ。あのスターウオーズの撮影場所になったのもうなずける。
さて、次はその場所からも歩いていける歴史博物館に向かった。そして下り坂から下を覗くと、それが見えた。いわば古墳のような感じで。古い建物が並んでいる仕切られた敷地。「このまま行くのではつまらない」とふと思い皆に提案。博物館は崖と隣り合わせの所にあるので、「表でなく、裏の崖からだったら無料で侵入できるのでは?」と話した。昨日のバトルで懲りずに再びチャレンジャー魂が復活した。懲りないみんなも「やってみよう」と笑顔で同調。いつのまにか、彼らも成長した?らしい。
忍者のごとく姿を見られないように静かに大回りして、まず崖を下った。そして裏から突破できそうな崖の下まで来た。高さ10メートルぐらい。ロッククライミングほどではなく、適度な岩があるので、それほど登るのは難しくなかった。
しかし、一人目が到着すると、その企みはあっさり終了した。警備員にすんなり見つかってしまった。大失敗。キッチリと大目玉を食って、結局、謝罪するとともに正規料金を払って入場した。まあ当たり前なのだが、まあこの程度でよかったかな・・・。
ここは昔の人が住んでいた住居跡を見学する場所。そこの村長っぽい大きい家から小さい家まで、けっこう点在している。社会科見学ムード。ふんふんと感心しながら突破した。正直、エジプト、ギリシャなどでゴロゴロ遺跡を見て来たので、この程度では感動しなくなっている。むしろプロセス重視になっているのだ。さらっとだが、十分に堪能して後にした。
夕方街に戻ってくると、満点の星空の下で食事をした。こんな沢山の星が迫ってくるようだ。そして、大貧民で仲間と愉快に遊んだ。快勝だ。

<旅行記:1996年3月14日>◇21日目◇トルコ