【vol.33】深夜列車でゴール都市イスタンブールへ

アンカラ トルコ

ガラタ橋

 今日はカッパドキヤを旅立つ日。2日間行動を共にした3人の仲間と一緒にバスで再びアンカラに移動し、そのまま夜行列車でイスタンブールに向かうプランだ。彼らもちょうどイスタンブールに向かうため、私のプランに乗って来た。トルコ観光はイスタンブールを拠点に、カッパドキア方面に行く時計回りか、アンタルヤ方面への反時計回りのどちらか2パターンなので、回る方向が同じなら大体同じコースを辿るので結構同じメンバーと出会うのだ。
 カッパドキヤから4時間後に大ターミナルに到着した。アンカラはトルコの首都だ。大体の人はイスタンブールと勘違いしているが、それは昔であって、現在はアンカラである。政治と経済の中心で、町も発展し、デパートもある。欲しいものは何でもあるので便利だが、ただの街であって、我々旅人には、遺跡もなく面白みはないところだ。ここでは旅の風情はない。都会なだけでつまらない。
 ぶらぶらと目的もなく街を散策し、午後22時になった。そして切符を買っていたイスタンブール行きの夜行列車に乗った。トルコは電車は発達していない。スピードも遅くて、すべてのエリアも網羅しておらず、便数も少ない。高速道路などインフラが整ったバスが代わりにその役割を果たしているので必要はないのである。
 にしても、電車は旅している気分になる。バスより断然上だと思う。ゴトゴトと音を立てながら列車に乗るのは気分がよい。夜なので景色は見えないが、興奮状態のまま窓を開けては覗いてと大はしゃぎだ。
 カッパドキヤの仲間3人と、ゆらゆらと修学旅行気分で楽しんだ。
  ついに最終地点イスタンブールへ、ラストラン。

<旅行記:1996年3月15日>◇22日目◇トルコ