【vol.34】リコンファーム完了!サバサンド食べてみた

イスタンブール ガラタ塔 トルコ

garata

 夜行列車でついにイスタンブールに到着した。よくここまでたどり着いたなと安心する一方でかなり焦っていた。 今日午前7時50分で日本へのフライトの72時間前となる。帰国するためには航空会社に座席の確認(リコンファーム)をする必要がある。イスタンブールに来たらすればいいやと、後回しにしてのんびりしてたら時間がなくなっていた。リコンファームをしないと座席がなくなるというやっかいななやつだ。誰が考えだしたのか分からないが不便だ。
 直接航空会社に行くのが確実だと思いイスタンブールの街にあるアリタリア空港のオフィスに向かった。にしてもイスタンブールの街は渋い。東洋と西洋が混じり合った独特の雰囲気がある。「飛んでイスタンブール」の歌にあるように日本でも当然有名(サビしかしらないが・・)。世界中の旅人がこぞって訪れるのがよく分かる。異国情緒溢れ、地元の人々も活気に溢れている。首都であるがつまらないアンカラとは大違いだ。
 地図を駆使して、アリタリア空港オフィスに着いたが、まさかのクローズ。「まじか」と嘆くも、リコンファームタイムは延長しない。すでに時間は過ぎてしまった。きっとなんとかなると、頭を振り絞り「空港に休みは無いはずだ」と、直接空港へ行こうと決意した。
 今日は早々にリコンファームをしてのんびり観光する予定だったが、それどころではなくなってしまった。急きょ空港行きのバスに乗り、なんとか国際航空にたどり着いた。3日後に再び来る場所であり、よく考えれば無駄な話ではある。しかし、チェックインカウンターに行くも誰もいない。不安がよぎる中、周囲の人に尋ねると、「13時からオープンする」と聞きひとまずホッとした。
 13時過ぎ、念願のアリタリアのチェックインカウンターに人が入ってきた。1番のりでアリタリア空港のスタッフの所に向かう。予定時間は過ぎてはいたが、焦った日本人旅行者を見ても笑顔で対応された。別に咎められず、意外にあっさりとリコンファームは完了。すでにリコンファーム恐怖症になっていただけにあまりにも肩透かしな感じだった。たしかにこれなら電話1本で済む楽な話のような気もしてきた。旅なれた人にはきっと馬鹿にされるだろう。
 ともあれ懸案事項が片付き、観光モード全開となった。イスタンブールは川を挟んで新市街と旧市街が分かれている。場所が点在してるので  
 まずトプカプ宮殿を攻めた。世界を制したオスマントルコ帝国の最盛期の拠点だ。「城だな城」。とにかくむちゃくちゃ大きい。エジプト、ギリシャなど城とは縁がなかったので新鮮。10名ほどの観光ツアーに入らないと見れないので参加した。ツアーは英語でよくわからなかったが、豪華絢爛な内装や宝石などに圧倒された。
 そして新市街からイスタンブール市内を一望出来るガラタ塔を目指した。階段を上りながらくねくねした道をひたすら行くと到着。60M以上と結構高い。料金を支払いエレベーターで7階まで行き、その後は螺旋状の階段で展望テラスを目指した。テラスに出ると風邪が冷たく寒い。人一人くらい通れる360度の通路を回転しながらイスタンブールの景色を堪能した。上から見るとまた違った景色に見えて感動だ。
 それから新市街のショップなど街を散策しながら、東西をつなぐガラタ橋に来た。ところどこに釣り竿を垂らして釣りをしている大人や子供達がいる。日本の釣り堀のような雰囲気だ。とてもフィッシングには見えないが、何やら魚が釣れているようだ。夕方になるともっと増える公共の橋のこの状況に、よく警官が取り締まらないなと思うが、緩いトルコの雰囲気には不思議と違和感がない。
 そして、ガイド本や友人などの情報で気になっていた、このガラタ橋周辺で出会えるという有名な「サバサンド」を売っている店を発見した。「サバサンド」は何かというと、サブエイのパンのようなものに、単に魚の「サバ」が挟んであるだけの単純なもの。玉ねぎとレモンもトッピングされているが、ハンバーグの代わりのように中身が「サバ」なのだ。日本でもサンドに魚の経験はない。ネタとしてトライすべく購入し、思い切って食べてみると、意外や意外にイケルのだ。「ありだな、あり」と頷いた。かなり骨があるため気をつけて食べなければならないが、荒削りな点も非常に良い。うーむ。これを考えだした人はジャストアイディアだと思うが、ある意味すごいな。日本でも可能だとは思うが、トルコのパンとの相性などもありそう。B級グルメ好きにはかなりオススメです。
 
<旅行記:1996年3月16日>◇23日目◇トルコ