【vol.35】カッパドキヤの友人と再会の連続サプライズ

イスタンブール トルコ

ガラタ塔からの夕日

 イスタンブール二日目を迎えた。朝からコーランが大音量で外から聞こえてくる。良く言えば情緒あふれるが、悪く言えばうるさい。宗教と関係ない人は後者だろう。慣れた人はあれがないと寂しいらしいが、そんな心境にはまだ達しない。
 ゆっくりと起きてから行動開始。今日のプランも昨日と引き続き観光だ。リコンファームも終わり心配事はない。あとはイスタンブールを巡るだけだ。ガイドブックでチェックしてからまずは観光名所の地下宮殿バシリカ・シスタンへ向かった。ここはかなりミステリアスな雰囲気である。ナウシカの腐海の森、またはルパン三世のカリストロの城のイメージだ。地下に行くと、しっかりした豪華な作りの柱もたくさんあり、水の池のような貯水地がある。他にはない独特の雰囲気に興奮していた。
 するとどこかで見た顔に遭遇。カッパドキヤの宿が同じでトランプ遊びをした男子2人組だ。「おおー、奇遇ー」と喜び、ノリで一緒に観光することになった。 
 次にアヤソフィア博物館を回った後に、トプカプ宮殿に行くと、再び見た顔に出会った。カッパドキヤのタクシーチャーターで一緒に回った2人だ。観光名所が小さなエリアにまとまっているイスタンブールは、どうも行動パターンがみな同じになるようだ。結局、「じゃ、一緒にまわろうぜ」と、計5人となった。かなり修学旅行のような状態となっている。
 それから、これも超有名スポットのブルーモスクへ向かうと、またまたアンカラからインタンブールに向かう電車で仲良くなった女子2人と出会う。今までの登場人物が強引に登場するドラマの最終回のようだ。シナリオがない分だけサプライズは大きい。
 当然のごとく、テンションアップで、ブルーモスク観光も軽く済まして、「どっかみんなで食べに行こう」と決定。7人の大人数でリッチにレストランに入って魚介類などいろいろ頼んで食いまくった。調子に乗りすぎて後で料金を見て後悔したが、たまにはいいかとなんとか納得させた。
 そして夕方になり、今度はイスタンブールを一望できるガラタ塔に行くことになった。私は昨日も行ったから道案内しながら到着し上に登った。昨日は昼だったが、夜のイスタンブールの風景も風情がある。しかし、むちゃくちゃ風が強く寒くて、浸っている暇もないまま脱出した。
 一日中、ツアーのようなイスタンブール定番観光巡りも良かったが、それ以上になぜかみんなに出会ったサプライズに感謝!!

 <旅行記:1996年3月17日>◇24日目◇トルコ