【vol.5】チョ~適当散策で超観光名所ドゥーモに遭遇

イタリア ドゥーモ寺院 ミラノ

ミラノ・ドゥーモ寺院

まずはマップ購入

勢いでここに来てしまったが、ミラノは予定外である。今回イタリア滞在は期間が短いため、ガイド本も、イタリアについては、ローマ、ベネティア以外だけを切り離し、持っているのみである。4カ国を予定してるため、4冊持っていったらかなり重たい、バックッパッカーとして一応考えていたのだ。それ故、ミラノは名前を知っているぐらいなのである。まああせっても仕方がないので、とりあえず夜まで荷物を預かってくれる駅のサービスを見つけたので、そこで預け軽い身支度になった。

 ミラノ駅次にいよいよ情報集めに走った。売店で「CITY MAP」っぽいものを見つけ、とりあえず買ってみた。中身は英語である。あまり読む気がしないのだが、地図の中に様々マークがあり、いかにも観光名所のような建物の絵が数多くあった。私の感覚でこれなら歩けそうだと思い行動した。初めての土地はなるべく足で感じるのが、ポリシーである。というより交通機関の乗り方に分からない面の方が強い。

 思った以上に地図の距離と自分の感覚とズレていたようだ。ポイントまでかなり遠いと途中で気づいた。しばらくするとニューヨークでいえばソーホー、日本では青山のような感じのおしゃれな街が現れた。しかし、店はどれも開いていない、どうやらこっちの店は日曜日休みとなるらしい。日本は逆なのにライフスタイルの違いだろうか不思議だ。

突然人がいっぱい

ミラノの街 お腹がへってきたのだが、適当な店もなく、ひたすら歩いた。すると、上が光が入る屋根があるアーケード街を発見した。商店街もここではオープンしている。チェーン店のピザ屋を発見してテイクアウトで腹を満たすと、さらに先に進んだ。さっきまでまばらな人だったのに、沢山いる。これは何かあると直感した。そのアーケード街の出口に近づくと答えは分かった。

巨大な寺院出現

 いきなりとてつもなく大きな、言葉であらわすのも難しい。ビックな寺院が出現した。後に分かるが、有名な「ドゥーモ寺院」であった。とにかく桁違いに大きい。驚いてばかりもいられない、さっそく中に入って、見学コースにある屋上にあがった。外から見える彫刻の細かさに感心した。中はステンドクラスの窓・窓・窓。 力強くなおかつ、静かな様子である。じっくりと眺めていると、やっぱりすごいとしかいいようがない。この寺院は十個ぐらいの寺院が集まったかのような集合体である。

イタリアの地元のお祭りに遭遇

 ひととおり見た後に、さらに観光スポット探しを続行。地図にあるお城マークが近そうだと判断し、そっちへ向かう。着くや、子供たちがうようよ、ファミリーが沢山いる。遊園地のような乗り物もあり楽しそうにしている。どうやらお祭りのようだ。こういった様子は日本と変わらない。
 しかし、ここでのんびりしたのがまずかった。その後、再び地図なんとなく有名そうな教会を目指したが、すでに時間外のため入れなくなったのだ。実はダ・ヴィンチの有名絵画「最後の晩餐」がある有名の教会だった。

信者になりそう?

 けっこう攻めたが、時間にも余裕もあり、再びあの「ドゥーモ寺院」へと戻った。夜の顔はさらに違った。ちょうどミサが行われており、教祖が聖書を読んでいるのか、教会中に響き渡っている。前へ前へ行く旅に、その響きも大きくなっていく。神の声とはこんなでと思うほどだ、しかもライトアップされた照明がまたいっそう内部の様子をさらに重みをあたえている。いや思いつきだったが、ミラノに来たかいがあった。そして、一通りミラノ探索をしたところで、またローマーに向けて夜行列車に乗った。
 それにしても昼・夜と違う顔を見せる「ドゥーモ寺院」はすごいの一言だ。

 1996年2月23日◇3日目ー2◇イタリア(ミラノ)