【vol.8】深夜のエジプト着も、優しい4人組に救われる

イタリア エジプト カイロ ローマ

バチカン

 昨夜同室の白鳥君とサッカー談議に花をさかせながら眠りについた。今日25日は、ローマ旅立ちの日。フライト時間は、午後2時。十分に歩きまわったためは、それまでにどうしようかと迷っていた。

 しかし、追加で空港税が500リラかかるかもという情報もあり「両替するかしないか」で不安に感じていた。白鳥君と一緒に日本人にでも聞いてみようと思い、急遽スペイン広場へ向かった。日本人の観光客へ聞いてみるが、有力な情報を得られなく、トレビの泉に向かうと、ツアーコンダクターを発見した。さっそく訪ねてみると、「必要ない」と回答で、白鳥君も大喜びだ。

 かくして安心した2人は昼を食べようと、チャイニーズレストランに行った。「いやー、うまい」。イタリアで中華料理とは?と思ったが、正直イタリアに来てから一番おいしかった。

 白鳥君と別れ、飛行機に乗るために急いだ。そしてついに念願のエジプトへ旅立った。4時間くらいのフライトで30分遅れの夜22時にカイロに到着した。真っ暗である、入国手続きをすませ、出口に向かうと、あやしい人達がうようよしていた。蟻地獄のアリ状態といったところか。「これはやばい」と初めての土地で直感で危険を感じると、同じフライトからおりてきた4人組の日本人観光客を捕まえ、タクシーで街まで一緒に行ってくれるように頼んだ。

 すると快く応じてくれた。どうも慶応大学の大学院生のグループらしい。街まで送ってもらっている中で、ホテルも決まっていないので、これから探すなど話していると、なら一緒に泊まればとなった。さらにドライバーが、いいガイドを紹介するよという話になり、明日5人で即興ツアーに参加することに決定した。

 その夜いかにもエジプト風のリッチなホテルに到着。ホテルと交渉し、ゲスト用のベットを設置してもらう。料金はみなと変わらないが、合宿のノリで話し合った。いい人達だ。あやうく路頭に迷うところだった。感謝!

<旅行記:1996年2月25日>◇6日目ー1◇イタリア(ローマ)-エジプト(カイロ)