【vol9】自称ガイドの怪しいツアーでピラミッド初体験

エジプト カイロ ピラミッド

エジプト・スフィンクス

 8時30分、うさんくさいガイドとドライバーが到着し、「まにあったぜ」というような顔で我々にあいさつした。「じゃ!いこう」というかけ声でツアーが始まった。

 カイロの街 しばらくするとガイドが「スチューデント・カードは?」と聞いてきた。私は日本で作ってきたのだが、4人組は「持っていない」と回答。それを聞くと、ガイドはそのカードがエジプトでは有効だと熱弁を振るった。明らかにうさんくさいのだが、「12ドルで作ってあげる」と値段を提案した。「高い、ありえない」と思ったが、4人組は興味半分で作ってみようと意見がまとまった。急きょ予定を変更し、違法?作成するために、ある場所に車を走らせた。着くと、写真もないのに、コピーで作ってしまった。なれた連中だ。

  それからピラミッドに行くかと思えば、「4千年前から」と始まるフレーズでガイドが話を始めた。すると、いきなりストップして、ある店の前に止まった。「パピルスショップ」だ。エジプトの名産品、ヤシの皮を紙のようにして、そこに絵がかかれているものだ。いきなりかよ!と思って、ガイドの連中の意図は当然わかっているものの、つい買ってしまった。抱き合わせからツアー料金は安くなる。

<h4> 遠回りの後やっと

さらに化粧品ショップなどはしごされ、イライラし始めた後、ようやくギザのピラミッドに着いた。「おおー、すごい」とやっぱり一同みな感動する。そんな最中、ガイドは必死にらくだにのせようとする。いやがる私も4人組のプッシュにも負けつい乗ってしまった。「ハイ・チーズ」と、そこにいるラクダ引きの男が私の写真機を奪って撮ると、すかさず、「バクシーシ(チップみたいなもの)」と要求。うーむ。怖いですエジプトは。ホント油断ならない。ピラミッドの内部に入り、薄暗い空間をあがって中央部に向かった。ミステリアスな雰囲気を期待していたのだが、意外にあっさり義務的にすましてしまった。「なんだこんな感じ?」とイメージの違いにちと残念だった。

<旅行記:1996年2月26日>◇7日目ー1◇エジプト(カイロ)