【vol.11】気分は上々!王家の谷へサイクリング
エジプト ルクソール 王家の谷
1等の料金で2等の列車に乗り、ムカつく気持ちは晴れなかったが、快適はともかくルクソールに着いた。駅を出ると、客引き合戦に合って人気者状態。「絶対君らのホテルに泊まらない」といってるのに、ついてくる。「あーしつこい」。駅の出口でたまたま出会った中根君と難を逃れると、ホテルを探し、一緒に泊まることにした。なんかこのパターン増えてるような。
遺跡をサイクリング?
とりあえずルクソール観光をしようと、パスポートを物質に自転車を借りて、サイクリング気分で回ることにした。目的地は、西の方にある王家の谷。ツタンカーメンの墓発見で有名なところだ。ちなみにここは東側のホテル街。そこでルクソールを分断するナイル川を、フェリーでわたり、東から西の対岸に行った。 風が当たって、えらい気持ちいい。青い空にグランドキャニオンのような崖の景色がよくはえる。まず王家の谷の途中にあるハトシェプト神殿に向かった。かなかな立派な建物で見応えがあるし、観光客も沢山いる。後にテロリストで爆破事件で有名になったスポットでもある。
ポカリスエットのCMみたい
そしてかのツタンカーメンが発見された歴史の有名スポット王家の谷へゴー。だが坂が尋常じゃなく続いてキツイ。果てしなく続く長い坂でアメリカのロードウエイさながらの一本道だ。熱暑の蜃気楼気味で完全にバテバテ。疲れてやすんでいると、欧米人ら観光客を乗せたバスがこれ見よがしに悠々自適に通り過ぎていく。金もないあわれなビンボー人として見られてるな、きっと。間違いはないが・・。
しかし、意地で上りきった。
こんなとこに墓があるとは
そして途中から悲願となった「王家の谷」の目的地に到着。自転車から降りて観光ゾーンに入場した。
ところどころに、おそらく王族たちの墓があり、それぞれ中に入って見ることができる。にしても墓の洞窟はホコリっぽい。日本人観光ツアーのガイドの声に耳を傾け、「へーそうなんだ」と多少観光気分を味わった。しかし、もう少し歴史勉強しとけばなといつも思ってしまう。とりあえずきたって感じになっている。墓ばかり見ても同じに見えて、徐々に飽きてきた。せっかくきたがそろそろリターン。
行きは地獄で帰りは天国。帰りは下り坂が続く楽々サイクリングで気分は最高潮。
外国でサイクリングとは、ボロチャリだったけど、ナイスアイディアだった。
<旅行記:1996年2月27日>◇8日目◇エジプト(ルクソール)