【vol.12】神殿観光は楽勝も、深夜バスは悪夢の通路泊

エジプト ルクソール

オベリスク

今日は十分に眠ってさわやかに起きた。昨日ハードなサイクリングとかなり身体を酷使し過ぎたことや、乗り物で寝ることばかりだったので久々にまともなホテルだったせいだろう。
 さっそく行動開始。昨日は西のルクソールを攻めたので、今日は東と決めていた。再び中根君も一緒に観光するという。今日のポイントは2つ、カルナック神殿とルクソール神殿だ。近場の場所なのでどちらも楽勝だろう。
 まずはカルナック神殿に到着した。近いだけあって観光客が沢山見える。中に入ると、オベリスクなど巨大な柱など大きさに圧倒される。いかにもエジプト的な絵文字が書かれたものが、そこらじゅうにある、うーむ理解はできんが、かなり神秘的な感じがする。時間に余裕があるためのんびりと見た。
 カルナック神殿を出ると、宿の人に聞いていたおいしいというビーフシチュー屋に行った。観光客はいないが、地元の人で賑わっている。これは期待できそう。ビーフシチューを頼むと、無愛想な店員がパンを雑にテーブルに置いたのでちとびっくり。皿などはない。しかし、出てきたビーフシチューの味はおいしい。日本のものに近く違和感はない。「しかもこれが日本円で150円なんて安い。」エジプトに入ってから、ろくな食べ物出会っていなかったのでよけいに感激した。
 そして午後、ルクソール神殿へと足を運んだ。カルナックと同じような感じだが、一応ひと通り観光し、ルクソールをとりあえず制覇した。今日は天気も良く、ナイル川の近くで散歩したり、お土産屋で見物したりとのんびり過ごせた。

バスの席はない?

  しかし、やっぱりエジプトには落とし穴がある。
 ルクソールからさらに奥の有名観光地アスワンに行こうかと思っていが、やはり時間的に余裕がないとこで断念し、とんぼ返りで再びカイロに戻ることにした。中根君もカイロに一緒に戻ることになった。そこで19時発の深夜バスに乗ったのだが、大きな荷物を持った地元の人達がいっぱいいる。かなり安いチケットを買ったためか、満員状態。というかオーバーしてるだろ。当然欧米人などリッチな観光客なんていない。まわりを見ても席なんてすでにないため、バススタッフに聞くと「そこで寝ろ」と指を示されたのが床。「あれ?これ通路なんですけど?」という疑問を抱くも、他の地元民は慣れたもの、あたりまえのように通路で寝ようとする。「どうする?」」中根君を見るも、諦め顔だ。「しゃあない」と覚悟を決め、床に寝た。
 悪路の道で揺れる揺れる。まったく寝れない。図太く寝れる地元民達に尊敬する。エジプトで安穏とした日々は続かない。10時間以上のロングドライブは災難だった。

 <旅行記:1996年2月27日>◇8日目◇エジプト(ルクソール)9196年2月