【vol.18】アテネの次どうする?トルコルートは難航

アテネ ギリシャ パルテノン神殿

パルテノン神殿

 12時起床。ひさびさにじっくり眠り、さっそくアクロポリスの丘にそびえ立つパルテノン神殿へと急いだ。やはり不思議だ。空に浮かぶ城のようである。青い空に、白い柱が対照的で美しい。現在は復旧作業が行われており、工事中だ。いつ元通りになるのかはわからないが、やはり世界遺産、圧巻です。
 

思わず一周ランニング

 
 古代オリンピックスタディアム 次に初めての近代オリンピックが開催されたオリンピックスタジアムに向かった。今日は観光デイと決めているので教科書どおりに動いている。大理石の席に囲まれた、トラックフィールドは小さいが雰囲気は良い。おもわず走って1周してしまった。そんな人が3人。日本代表として負けれない、ムキになって疲れてしまった。

残るべきか、行くべきか

 

 まだ日は高く、軽く昼飯を食べのんんびりした後に、ピレウスの港に向かった。次の目的地トルコに行くための手段を考えてのことだ。今ギリシャに居るのだが、約3週間後にトルコイスタンブールから日本に帰らなければならない。それが当初の計画だ。当然トルコから成田への帰り飛行機チケットは持っている。
 実は悩んでいた。いつトルコに行こうか?と。ギリシャをのばすか?、それとも早めにいくか?

  ギリシャでやりたいことはあった。ギリシャの奥のある山でスキーをすること。ガイドによると、地中海も見えるらしい。ギリシャでスキーするやつなんて居ないだろう。これが私を奮い立たせるも、スキー場までの道のりが、バスもなく、タクシーをひろっていくなど、ハードルは高く断念した。またアテネ以外にも、山の上にそびえ立つ修道院など名所はたくさんあるのだが、いかんせん交通の便が悪く、スケジュールがたてられないとわかったため、結局ギリシャは短くすませようと考えた。
 
 トルコに行く方法は3つ。飛行機、電車、フェリー。飛行機はコストの問題で却下。電車だと2日以上の時間を要するため、得策ではなく、地図をみると、海だと近さそうだと思いフェリーを狙った。

冬季のフェリー便は少ない

 港の旅行代理店を「トルコ行きのフェリーはない?」と一つ一つ回った。だが季節は冬、なかなか本数が出ていないらしく難航した。あきらめかけていたが、4件目にいったところで明日出発のフェリーのチケットを発見した。当日でも買えるということなので、いったんは引き返した。
 トルコ行きの方法を知って安心した私は、その夜アテネの象徴の丘に登った。1時間もかけて登った頂上にはしゃれたレストランがあった。そこにはお金がなくて入れなかったけど、360度の夜景を満喫した。星から街の光が重なり合ってのパノラマは美しい。おなかはすいたもののギリシャの夜景が最高の料理となった。
<旅行記:1996年3月4日>◇11日目◇ギリシャ