【vol.17】ギリシャ着、哀れな友人と警察で熱演

アテネ エジプト カイロ ギリシャ

アクロポリスの丘の夕日

今日はカイロ最終日。ピラミッド登頂の戦友のような同士達と別れた。その内たまたま偶然に行き先が同じだった菅沢君とギリシャ行きのフライトに乗るべく空港に向かった。ただ時間は翌朝の早朝のため、空港で眠ることにした。
 バス泊も経験し、空港なんて逆に余裕だ。一眠りした後にアテネに旅立った。
 約3時間後到着したアテネは着くやびっくりした。エジプトと違って、しつこい人間がいない、異様に静かである。これが普通だろうが、今や異常に思えるようになった。エジプト後遺症はまだとれない。
 予定していた菅沢君の友人と合流した後、ホテルを決めた。午後はアテネの観光名所「パルテノン神殿」に向かった。途中アクロポリスの丘で女の子2人と知り合い夕食をした。エジプト時代はあまりの食生活を送っていたため、まともな料理にまず感動。非常においしかった。
 そして今日のメインイベント。トルコで睡眠薬を飲まされ金を盗まれたかわいそうな菅沢君のために、この4人で警察に行き、「アクロポリスの丘で盗難にあった」という申請をしにいった。この調書で大使館に持っていき、保険金をもらうのである。そもそもギリシャでなくトルコなのだが、トルコで申請しろよと言えばそれまでだが、トルコでは次のフライトもあり時間的に余裕がなかったらしい。まあしゃあない。盗まれたのは事実だからと。なぜかたまたま知り合った女性陣も加わり、皆この時ばかりはなぜか熱演。「アクロポリスの丘で写真を撮っているスキに、置いたバックごとまるごとなくなった」と、私も「He is unhappy]とサポート。具体的には10万相当のカメラ、5万財布、5万 バックなどを計20万円と激白した。怪しむギリシャの警察官だったが、なんとかごり押して納得させ、長い一日がついに終わった。

<旅行記:1996年3月3日>◇10日目◇エジプト→ギリシャ